空想楽器について

 

子ども達は古いと新しいが面白い

便利さが生み出した無機的な音が溢れたこの時代、子ども達にこそ、もっと素朴で温もりのある音の体験をさせてあげたい。自然の中に身をゆだねて、虫の鳴き声、風の音、雨の音を音楽と感じられるような感性を持てたとしたら、どんなに豊かなことでしょう。また身の回りにも、想像力をかきたてるいろんな音の素材が隠れています。子ども達は立派な楽器でなくても、身の回りに潜んでいる何気ない音に関心を寄せるのです。自然の音を楽しんだり、身の回りの音で遊ぶことこそが、大切な音楽的行為であり遊びの中から生まれた経験こそが、芸術へと結びついていくのでしょう。

 

ロバの音楽座の舞台では、結成当時から新聞紙を使った合奏をしています。レパートリーの中でも一番よく演奏する楽曲かも知れません。テキストは谷川俊太郎さんの詩「ハヒフペポ」。2つの音だけで出来ている簡単な歌、伴奏は新聞紙。この曲が始まると、子ども達は必ず目を皿のようにして聴いてくれます。古楽器を聴く安心感とは反対に、新聞紙の合奏は、新聞紙が楽器になっていると云う驚きと、彼らの小さな予測と反した裏切り、自分達も新聞紙を「クシャクシャ」と遊んだ共感。この驚きと裏切りと共感が彼らの心を掴む鍵なのかも知れません。私たちは真剣に新聞紙で遊び、新聞を楽器として本気で演奏します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来の音楽の可能性に希望を託し、身近な素材でいろんな楽器を創作して舞台で演奏します。身近な素材で作る楽器は、よく「手作り楽器」や「がらくた楽器」と呼ばれます。子ども達が作る簡単な音の出るものも決して「がらくた」ではなく立派な楽器なのです。ロバではそれらの楽器のことを「空想楽器」と呼んでいます。夢のある未来に繋がる立派な楽器なのです。ヴァイオリンでもギターでもない、誰も見たことのないモダンアートのような姿の空想楽器「ガランピーポロン」、不思議な動物が歌い出すペットボトルで出来た空想楽器「ブーパク」や、妖精の歌声が聴こえる空想楽器「森のオルゴール」・・・etc. などがロバの音楽座では古楽器と共演します。古楽器と空想楽器。こども達はこの古いと新しいが大好きなようです。古いと新しい、この二つの化学反応によって彼らの小さな想像の羽は大きく広がっていくのです。

​新聞紙の合奏

 

空想楽器 Gallery

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ブーパク合奏

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​ガランピーポロン

ブンパカパッパ

森のオルゴール

ムラドクスマ

 

空想楽器展

​ラクシャー

 2008年 

作:中里繪魯洲+松本雅隆(発案)

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1995年 

作:赤川政由+松本雅隆(発案)

 

どうらくオルガン

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2012年  

作:田島征三+松本雅隆

https://www.youtube.com/watch?v=BxNdHbZWo0E