カテリーナ古楽合奏団は、中世・ルネサンス時代の復元楽器を使用します。西洋音楽に登場する現代の楽器は東方に起源があり、東方の音の名残のある中世・ルネサンスの楽器は、精選された白米にはない、雑穀米のような味わいと温もりのある音を放ちます。カテリーナ古楽合奏団の音楽は、クラシック音楽、民族音楽、はたまた現代のジャズやポップスにも繋がるのです。
カテリーナ古楽合奏団
New CD「祝祭」販売開始!
11/19「祝祭」のプログラムの内容を中心として、新たな中世 ・ ルネサンス音楽の楽しみを満載します。 定価:3,000 円(税込)
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コンサート情報
カテリーナ古楽合奏団「祝祭」九州ツアー
2025年
2月1日 鹿児島市 しょうぶ学園 アムアの森ホール
2月2日 福岡市 末松文化センター
2月3日 大分市 iichiko 総合文化センター
東映70周年記念映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』の南蛮楽士の音楽をカテリーナ古楽合奏団が担当しました。
この映画は織田信長と濃姫を描いた16th.c戦国時代の映画です。当時、南蛮人が西洋楽器を日本に持ち込み演奏したという史実を元にカテリーナ古楽合奏団が南蛮人が演奏する当時の音楽を担当しました。
Gallery
今、一番新しい音楽
「カテリーナ古楽合奏団」が手にする諸楽器は死に絶えた古楽器ではない。伝統楽器として洋の東西に生きつづけ展開しつづけている人間味あふれた楽器なのである。したがってその音色は、特定の地域としてのヨーロッパのものでもなく、日本のものでもない。近代化の過程で歪められた音の氾濫する現代社会にあって、本来の人間性豊かな音を甦らせてくれる音、日本はもちろん世界中が、いま必要としている音楽だといえよう。彼らが演奏する楽曲は、その名に反して "古楽" ではない。楽器と同様、古楽のあり方に素材を求めての現代の音作りである。彼らの目指す "素朴で人間味あふれる" そして"今一番新しい音楽"である。
音楽学者 江波戸昭(1932ー2012)
Movie
1973年 松本雅隆により結成される。中世・ルネサンス時代の音楽を独自のスタイルで演奏し現在に至る。79 年 CBS ソニーよりLP レコード「古楽の調べ」発売。84年中世典礼劇「ダニエル物語」の音楽を担当し高い評価を得る。86年・88年 坂東玉三郎演出の「ロミオとジュリエット」に楽師として出演。93年 CD「ドゥクチア」発売。音楽雑誌「レコード芸術」で推薦盤となる。95年 ニッポン放送連続ラジオドラマ「宮崎駿の雑想ノート」の音楽を担当。96年 CD「ドゥクチア」が、映画「絵の中のぼくの村」(東陽一監督作品)の映画音楽として起用され、同映画はベルリン国際映画祭で銀熊賞受賞。NHK 大河ドラマ「武蔵」にて器楽演奏を提供。97年 国際交流基金の助成によりベルギー、ドイツ、イタリアにて公演。2000年 コンサート作品「ブリューゲルの散歩」「ボッシュ幻想」を発表。10年 Bunkamuraザ・ミュージアム「ブリューゲル版画の世界」にてコンサートを開催。18年「中世・ルネサンス音楽会」初演。23年東映70周年記念作品『THE LEGEND & BUTTERFLY』にてルネサンス音楽を提供する。24年 50周年記念CD「祝祭」発売。
※1982年 カテリーナ古楽合奏団の姉妹合奏団として子どもたちに音楽の夢を届ける「ロバの音楽座」が結成される。
カテリーナ古楽合奏団プロフィール
メンバーと担当楽器
松本雅隆 プサルテリウム カヌーン ハーディガーディ クルムホルン バグパイプ ラケット ショーム コルネット テイバーパイプ シャリモー 他
千葉潤之介 ヴィオラ ダ ガンバ リコーダー クルムホルン 他
上野哲生 プサルテリウム サントゥール リュート ラウタ サズ 他
長井和明 セルパン サックバット リコーダー クルムホルン 太鼓 他
斉藤和久 フィーデル ヴィオラ ダ ガンバ 他
松本更紗 ヴィオラ ダ ガンバ レベック トロンバマリーナ 踊り 他
岡田啓 ドゥルシアン ラケット コルトホルト クルムホルン 他
蔡怜雄 トンバク ダルブッカ ダフ 中世ドラム サントゥール 他
演奏曲目「中世・ルネサンス音楽会」より
※聖母マリアの奇跡を中心をした詩と400曲以上の音楽
その他の演奏曲
「プレイフォードダンス」ジョン・プレイフォード 17C. イギリス
「ファレーズ舞曲集」より ピエール・ファレーズ 16C. ベルギー
「髪飾り 」セファルディの音楽 作者不詳 13C. スペイン
※セファルディ:中世の時代にスペイン・ポルトガルなどに定住したユダヤ人を指す言葉。
「ロバの詩」作者不詳 13c. フランス 訳詞 松本雅隆
「トルバドゥールの曲」作者不詳 13C. フランス
※11〜13世紀ごろ主にフランス南部で活躍した叙情詩人。
「ジメル」作者不詳 13c. イギリス
※ジメル:双子の意。中世イギリスでは平行3度や平行6度が頻繁に用いられた。
「カルミナ・ブラーナ CB12」 作者不詳 13C. ドイツ
※教訓として酒、自然と愛などを題材とし世俗聖職者や遍歴学生によって作られた。
「トルヴェールの即興曲」作者不詳 13C. フランス
「処女なる御母を讃美せん」 モンセラートの朱い写本 作者不詳 13C. フランス
※モンセラート修道院へ参ずる巡礼者たちによって歌い踊られた10曲の歌謡。
「今や五月の季節 」トマス・モーリー 16C. イギリス
「セファルディのカンティガ」 作者不詳 13C. スペイン 他
カテリーナ古楽合奏団使用楽器